これは2019年の11月の出来事です。39度の高熱とのどの痛みに苦しめられました。
突然の高熱にインフルエンザを疑いましたが、病院での結果は陰性。「風邪」として抗生物質を処方してもらいました。先生もインフルエンザでもないのにこの高熱が出ていることに不思議そうでした。
その翌々日、腫れあがる首元とのどの痛みに対する薬がなかったのを疑問に思い、別の内科を診療したところ「扁桃炎」と診断され、抗菌薬を処方してくれることになりました。
そこからさらに3日ほど寝込んで快方に向かって行きます。
今回は自分が患った「扁桃炎」について自宅療養の様子や完治にかかった期間を体験談からご紹介します。
【体験談】扁桃炎で死にかけました【治療期間と闘病の様子】
扁桃炎とは?
「口蓋扁桃」とは、のどちんこの両脇に位置するリンパ組織のことで、鼻や口から体内に細菌が侵入することを防ぐ役割があります。
そこが炎症を起こしたのがいわゆる「扁桃炎」です。よく「扁桃腺が腫れた」というのはこの病気。
発症すると高熱や風邪の症状、唾を飲み込めないほどの喉の痛みを伴います。そして腫れた口蓋扁桃には白い膿が浮き出てきます。
扁桃炎が悪化し、膿がさらに広がると「扁桃周囲炎」や「扁桃周囲膿瘍」へと病名が変わり、すぐに膿を出す手術が必要になっていきます。
今回の「扁桃炎」はどのように発症した?
発症した2日ほど前から疲れにより体調がおかしいことは感じていました。睡眠も不足していましたが、特に意識的に休むことはせず日常生活を送りました。
発症した日は夕方ごろでした。熱が出てのどの痛みが発生。その日は夕食を食べ終えて市販の風邪薬を飲んで眠りました。熱があったので大量に汗をかき、その夜は熱を下げることが出来ました。
翌日はある程度回復をしたので仕事をしましたが、夕方までに再び熱が上がり39度の高熱が出てきました。その後、すぐに病院へと向かいました。
「扁桃炎」の治療方法と処方箋
病院では39度の高熱を下げてくれる「解熱剤」と扁桃炎への「抗菌薬」、そしてアレルギーのお薬を処方して頂きました。
解熱剤は胃への負担を考慮して「座薬」を処方されます。今回は「25㎎」という中間の強さで1日に2~3回使うことができる座薬でした。
扁桃炎の治療薬である「抗菌薬」は、効くまでに2~3日かかるとのことです。
今回の処方箋を使ったイメージは、「抗菌薬」が効くまでに「解熱剤」をうまく利用して日々を過ごすという感じです。
解熱剤の効果が切れるとまた39度まで熱が上がります。およそ8時間ほどで解熱剤の効果が切れるので自分は1日に3回使いました。
喉が痛い扁桃炎。食事はできるのか?
扁桃が腫れあがり唾も飲み込めない「扁桃炎」でしたが、解熱剤を入れて30分~1時間ほどすると熱が徐々に下がり、のどの痛みが和らいでいきます。自分はそのタイミングで飲み物と食事を摂りました。
まずは汗をかくための水分を大量に摂り、その後に「うどん」などの喉に負担の少ない食物を摂取。ウイダーインゼリーを少し温めて飲むのも良かったです。
胃は傷めていないので食欲はあるのですが、のどの痛みがあるので食事をするのも体力が必要でした。
また、解熱剤を入れて汗をかいて体温を下げると体調はだいぶ良くなるので、その間にお風呂にも入りました。
「扁桃炎」による入院の可能性
病院の診察でまず「入院ですかね」といわれました。自分が驚いてそれを拒んだので処方箋をいただきました。入院であれば3日ほど。食事ができない方は入院をオススメするそうです。
唯一の回復ルートである喉が使えないので薬や栄養は点滴によって投与されます。お金はかかりますが、自宅でおひとりの方や体力に自信のない方は入院の方が良さそうです。
自分もあの時の苦労を考えると、点滴投与してもらった方が断然楽だったと思います。
「扁桃炎」が治るまでほぼ6日かかりました
発症してから高熱が治まるまでに自分は6日ほどかかりました。ですがその後ものどの痛みは続きます。扁桃炎は治まりましたが、次は喉のさらに奥が炎症を起こし病院で再び薬を処方してもらいました。
完治といえるまでには、発症からおおよそ11日ほどの日数を費やしています。風邪で3日以上寝込んだことのなかった自分にとってはまさかの出来事です。
最初の病院では「風邪」と診断。喉の薬はなし
冒頭にも書きましたが、最初に行った病院では「風邪」と診断されました。そのあと、処方された抗生物質が効いていない気がしたのと、喉に対する薬が欲しかったので別の病院へ行き、「扁桃炎」との診断に切り替わりました。
最初の抗生物質も間違いではないですが、自分の症状には効き目が弱かったとのことだそうです。
また、喉の薬として「うがい薬」と「トローチ」をもらいました。うがい薬は扁桃炎の膿や痰を洗い流し、のどの洗浄をしてくれるので効果が大きかったように思います。
死を感じた!「扁桃炎」闘病期間
扁桃炎は本当につらかったです。初めて「死ぬかも」という感覚を感じました。
というのは抗菌薬が効くまでろくな食事もとれずにひたすら高熱と解熱を繰り返し、体力が疲弊していく一方だったからです。
自分は最初の抗生物質が効かなかったので、4日間はこのようにただ体力を消耗するだけの時間がありました。
39度の高熱はつらいです。加えて、喉の痛みで自分はろくに眠ることもできませんでした。
【注意】通常の「のどの薬」が効かない!
自分はいつものどに服用する薬として「大正ルゴール ピゴン(30g)」を利用しています。これで軽度の喉の痛みはほとんど治ります。
その他に「龍角散のど飴」も効果的です。ですが、今回の場合、この2つの薬が最初の段階から全く効きませんでした。
このことからすぐに扁桃炎を疑っても良かったと今では思います。
「風邪」とは違う「扁桃炎」
高熱は一見して風邪と同じ症状ですが、39度の高熱は「扁桃炎」も疑った方がよさそうです。見誤ると完治までの期間が大きく変わってきます。
そして、周囲への理解も求めないと「風邪で5日も寝込むの?」と思われてしまいます。
自分は、自分の周囲の人たちが「扁桃炎」について知らなかったので、「風邪長引いてるね~」といわれました。そのたびに「今はこんな状況で~」と説明して理解してもらいました。
大病であると理解してもらうため、そして早く治すためにも「入院」するのが良い方法かもしれませんね。
扁桃炎の疑いがあればすぐに病院に行った方が良いですが、「のどは痛いけど病院に行くほどでもない」とか「大事な仕事があるので休めない」という方には、「ハレナース」などの市販の薬で様子を見るのも一つの方法です。
市販の薬は使える成分の違いから、お医者さんの処方箋よりも効き目が薄いそうです。薬剤師さんにまずは相談して購入を決めると良いと思います。
ということで、今回は「扁桃炎」についての自分の体験談をご紹介しました。同じ症状の方のために少しでも参考になれば幸いです。