ワシントン観光の見どころであるスミソニアン博物館めぐり。
すべて入場無料なのが嬉しいところです。
今回は世界でも最大級の航空機関係を展示しているワシントン国立航空宇宙博物館に行って、第二次世界大戦で活躍した機体を見てきたのでご紹介します。
【スミソニアン航空宇宙博物館のゼロ戦!】無料の展示内容解説!
ワシントン国立航空宇宙博物館には第二次世界大戦で活躍した各国の機体が展示されていますが、日本人にとってワシントン航空宇宙博物館の目玉は「零式艦上戦闘機」の展示です。
日本で最も多く生産された零戦戦闘機
第二次世界大戦で日本海軍航空隊の主力戦闘機であった「零式艦上戦闘機」、通称「零戦」は当時、国産機として1万400機ほどが生産されました。
開発は三菱重工業。生産数は日本の戦闘機に最多で、2番目に総生産数が多いのは陸軍一式戦闘機の「隼」です。「隼」は中島飛行機の製作で、のちの富士重工、自動車メーカーのSUBARUです。
「零式艦上戦闘機」は戦時中は三菱重工業に加え、中島飛行機でもライセンス生産を行っていたそうで、総生産数の半数以上は中島製となっています。
1万機以上も生産された零戦ですが、終戦とともにほとんどが焼かれてしまいました。国立航空宇宙博物館に展示されている零戦は残った数機の一つで貴重なものです。
「世界最高の戦闘機」として評価された零戦
零戦は1940年の日中戦争から太平洋戦争初期においての空中戦で最強となり 「世界最高の戦闘機」とまで言われるほどになりました。
余分なものを削ぎ落とした徹底的な軽量化で、「より速く」「より遠くへ」「より俊敏な上昇」を実現。さらに、当時の戦闘機の限界であった航続距離900㎞を大幅に超える2200㎞を実現します。
ですが、超攻撃的に作られた零戦は軽量化にともない、防弾燃料タンク・防弾板・防弾ガラス・自動消火装置を当初、設置されませんでした。軽量化を重視したため、強度にも難があったそうです。
それでも強かった当時の零戦は連合軍に「ゼロとはドッグファイト(空中戦)をするな」といわれるほど恐れられていました。
終戦間際、特攻機としても利用された零戦
この零戦の特徴は2200kmに達する長大な航続距離と20mm機関砲2門の重武装です。そして優れた格闘性能を生かして米英の戦闘機に対し優勢に戦いました。
ですが、第二次世界大戦中期以降には、アメリカ陸海軍にこの零戦に対して攻略法を確立していきます。さらには新しい戦闘機(F4Uコルセア・F6Fヘルキャットなど)の大量投入で劣勢となります。
その後、日本は終戦を迎えていくわけですが、この零戦は最後まで主力戦闘機として運用され、特攻機としても使用されました。
この展示では間近でこの機体を見ることができます。貴重な機体なのじっくり見れるのは嬉しいです。
ワシントン航空宇宙博物館にある零戦は、1944年にサイパン島で鹵獲された機体を修復・復元したものです。
零戦の「ゼロ」の意味とは?
側面には「零式艦上戦闘機」と書かれ「三菱」の文字もあります。この「海軍零式艦上戦闘機」は皇紀2600年に作られたため、0をとって零式と名付けられました。なお、陸軍一式戦闘機「隼」は皇紀2601年に作られたために一式です。
皇紀という元号は明治に西暦も採用していた日本が日本独自の元号を作ろうということで、 神武天皇即位の年を元年としたものです。
ワシントン航空宇宙博物館の展示に「零戦」はどう書かれている?
ワシントン航空宇宙博物館の展示では、英語表記で”真珠湾攻撃の際に使われた機体で、「神風特攻隊」にも使われ、「ゼロ」という名称でよばれていた”と書いてあります。
なお、神風特攻隊を英語では「Kamikaze suiside attack」と表記するようです。
以下英文訳です↓↓
12月7日にハワイで起こった真珠湾攻撃ではNakajima B5NとAichi D3aと三菱のゼロファイターが奇襲攻撃を行いました。
日曜日の早朝の2時間の間に日本の機体が2波押し寄せ、2300人以上のアメリカ人が殺害されました。同時にオアフ島にあった半分以上の機体が破壊され、7機もの戦艦が沈没や酷い損壊を被りました。
この攻撃でアメリカは大ダメージを受けましたが、修理工場と燃料供給場とアメリカぎ保有する3つの航空母艦がほぼ無傷でした。
解説翻訳
零式艦上戦闘機は貴重な展示!必ず見たいワシントン観光名所!
ワシントン航空宇宙博物館で日本でもなかなか見れない有名な戦闘機が見られて驚きました。零戦は日本で最高の期待として有名でしたが、ジブリの映画でも取り上げられてさらに有名になりました。
自分は当時の零戦の制作に関する小説も読んでいましたが、ワシントンに零戦があるとは知りませんでした。偶然にもこのアメリカ旅行で零戦に出会うことができたことはラッキーです。
ニューヨークからも近いのでワシントンの航空宇宙博物館にぜひ訪れてみてください。