ベトナム北部に位置するニンビンは、世界遺産を有する人気の観光地です。
独特な地形が特徴で、「陸のハロン湾」や「陸の桂林」とも呼ばれます。観光では、小舟を利用したクルーズが人気です。
968年~1010年には、ベトナムの首都がこのニンビンに置かれていた歴史もあります。
ハノイに来たら必ず行きたい観光地です。
今回は、そのニンビンへの行き方とオススメ観光スポット・ツアー・ホテルについて解説していきます。
【ベトナム】ニンビンへの行き方(ハノイ・ハロン湾・フォンニャ発)
ニンビンは、ベトナムの首都ハノイから南に位置しています。主要な観光スポットとしてニンビンから北東に「ハロン湾」、南には「フォンニャケバン国立公園」などがあります。
まずは、このベトナム・ニンビンへ各方面からの行き方を解説していきます。
ハノイからニンビンへの行き方
ハノイからニンビンへは電車で行くことができます。
ハノイとホーチミンを繋ぐ「統一鉄道」に乗って、片道2時間15分ほど、料金は76,000ドン(約380円)です。
電車が一番わかりやすく、シンプルな移動方法です。
電車のチケットは、駅の窓口で購入するかインターネットで予約する方法があります。
インターネットで予約は、こちらのベトナム鉄道会社が運営するサイトが利用できます。
※自分はうまく予約できませんでした。。。 直接窓口での購入がよいかもしれないです。
少なくとも30分以上前には駅に着くようにしてください。
ハノイからニンビンまでの時刻表
さきほど紹介したサイトから、ハノイからニンビンまで電車時刻を検索してみました。
ハノイからは1日5本で朝は6時発と8時50分発があります。
ニンビンは見どころが多いです。ハノイから日帰り観光をするなら朝6時の電車に乗りましょう。
ハロン湾からニンビンへの行き方
ベトナム北部の人気観光スポットである「ハロン湾」は、クルーズが楽しめるベトナムの世界遺産です。
ハロン湾からの行き方は、バスかリムジンバスでの移動となります。所要時間は3時間ほど。
バスは、ハロン湾のバスターミナル「Bai Chay Bus Station➡地図」から運行しています。
参考までに「Bai Chay Bus Station」で聞いた公共バスの時刻をご紹介しておきます。
5:30am~ 6:30am~ 11:00am~ 12:00pm~
午前中に出発するバスしかありませんでした。
リムジンバスには注意
ハロン湾とニンビンは交通の便が悪いので、この間の移動はおすすめしません。
インターネット検索でも正確に表示されないルートです。
自分は、ハロン湾からニンビンへリムジンバスで移動しましたが、通常よりもはるかに高い値段を請求され、それを拒否すると目的地より5㎞以上離れた場所に降ろされました。。。
【関連記事】ハロン湾への行き方・ハノイからバスで行く方法
フォンニャ=ケバン国立公園からニンビンへの行き方
フォンニャケバン国立公園は、ニンビンの南部に位置する観光地です。鍾乳洞が有名で世界遺産に登録されています。
行き方は、ニンビンから寝台バスで7時間。料金は250,000~300,000ドンほどです。ベトナム縦断では必ず通りたいルートです。
インターネット検索で表示されないので、現地のホテルやツアー会社にお願いしましょう。
ニンビンからフォンニャ=ケバン国立公園への行き方(体験談)
自分はベトナム縦断旅をハノイから始め、ニンビンからフォンニャ=ケバン国立公園へと移動しました。
ニンビンを1日観光し、夜の8時頃に出発するフォンニャ行きの寝台バスに乗りました。
寝台バスの予約は町中のツアー会社かニンビン駅前のバス会社前、もしくは駅前のNinh Binh Central Hotelで予約できます。▶ホテル詳細
自分はこの宿に泊まってバスの手続きや、レンタルバイクの手配をしてもらいニンビン観光を楽しみました。
バックパッカーの拠点「タムコック」
欧米人バックパッカーは、ニンビンのタムコックの町➡(地図)を拠点に観光をしています。
タムコックの町から長距離バスが運行しており、 ハノイやハロン湾、フォンニャ方面に行くことができます。
タムコックのホテルでもバスの手配ができますが、タムコックの町のレストラン「Family Restaurant」で手続きをすることもできます。
料金表があるので安心です。「Family Restaurant」の場所は下記です。
▼フォンニャ洞窟の見どころはこちらの記事をご覧ください。
ドンホイ・フエ・ダナンからニンビンへの行き方
ドンホイは、フォンニャ国立公園へ電車で行く最寄りの駅です。フエはかつて王朝があった古都。
そしてダナンはベトナム中部の都市です。
ニンビンへの行き方は鉄道移動がとても便利です。
電車での移動時間と料金は下記です。
- ニンビン~ダナン:14時間・420,000ドンほど
- ニンビン~フエ:11時間前後・350,000ドンほど
- ニンビン~ドンホイ:8時間・245,000ドンほど
▼フエの観光の見どころはこちらの記事をご覧ください。
▼ダナン・ホイアンの観光の見どころはこちらの記事をご覧ください。
【ニンビン(ベトナム)】オススメ観光スポットとモデルコース
ここまでは、ニンビンへの行き方について詳しく解説してきました。
ここからは、ニンビンの具体的な観光スポットについて解説していきます。
ニンビンで行っておきたい観光スポットとモデルコースは下記です。
✅ニンビンで行きたいオススメ観光スポット
- チャンアン
- タムコック
- ホアルー
- ビックドン寺院
- ムーア洞窟
チャンアンとタムコックはクルーズ観光なので、どちらかで良いと思います。自分はベトナム人がおすすめしていたチャンアンへ行きました。
✅ニンビン観光モデルコース
ニンビン駅から出発したニンビン観光モデルコースです。駅で原付バイクを借りると便利です(後述)。
では、それぞれの観光スポットについて詳しく解説していきます。
【ニンビン観光一番人気】チャンアンのリバークルーズ
チャンアンは、リバークルーズが楽しめるニンビンで一番人気の観光スポットです。連なる石灰岩がけずられてできたチャンアンの独特な地形は、2億4000年前に出来たとされています。
人気のボートクルーズは3つのコースに分かれており、最高9つの洞窟をくぐるコースや映画「キングコング」のロケ地となった場所を通るコースなどが選べます。
また、上陸して仏教寺を巡ることもできます。
チャンアンのクルーズでは4人で1つのボートに乗り、船頭さんが手漕ぎで3時間ほど案内してくれます。
基本的にボートは、ほかの人と相乗りになります。
自分は英語ができるベトナム人と相乗りになり、船頭さんの解説を通訳してくれて楽しいクルーズになりました。
9つの洞窟をくぐるコースが人気です。
船頭さんは3時間もの間、僕らを乗せて手漕ぎボートを漕いでくれます。高齢な方が多く、しんどいはずですが辛い表情は見せずにクルーズを楽しませてくれました。
最後には必ず、船頭さんにチップを渡しましょう。相場は50,000~100,000ドンほどです。
【チャンアン】ボートクルーズ料金
250,000ドン(年々上昇しています2020年2月現在)
観光地として整備されているチャンアン
チャンアンは観光地として整備されていて、料金設定がしっかりしています。
ベトナムでは、あいまいな料金や交渉などで観光客は多めに請求されることが良くあるのですが、チャンアンはとても安心して観光が楽しめました。
【重要文化財】古都ホアルー
タンロン(ハノイ)に遷都する前に、40年間だけ都が置かれていたと言われる古都ホアルー。
17世紀に再建された重要文化財です。
チャンアンから近いのであわせて観光しましょう。入場料は20000ドン。
※道路には「ここに駐車しなさい!」と声をかけて駐車料金を請求してくる人がいますが、ホアルー内に駐車できるので引っかからないようにしてください。
【チャンアンに並ぶ人気観光スポット】タムコック
ベトナム語で3つの洞窟を意味するタムコック。
チャンアンとの違いは細い水路を、船頭さんが足を使って漕いで行きます。
コースは1本道を往復します。
【タムコック】入場料120,000ドン+ボート代1隻150,000ドン
※ボート代は乗車人数で折半できます。
クルーズ終了後には船頭さんにチップを渡しましょう。(チップ請求攻めもあります)
【古代寺院】ビックドン寺院
ビックドンは、タムコックに位置する有名な古代寺院です。寺院は、山に沿って「下寺」、「中寺」、「上寺」と3つの寺で構成されています。
釘を使わずに木で作られているのが特徴です。また、丘の上にあるお寺には漢字表記が見られ、中国の文化が感じられます。
※入場は無料ですが、入口付近で駐車料金を取り立ててきます。10,000ドン(50円)ほどが相場ですので交渉して快く支払いましょう。
ハンムア・ムーア洞窟(ムーアケーブ)
ムーアケーブは、ニンビンの町とタムコックの田園風景が見渡せるパノラマビュースポットです。
頂上までは舗装された階段を上ります。所要時間は1時間ほど。
頂上には「竜」がいます。足場が悪いので注意が必要です。
ニンビンの町の景色。ところどころに見える岩山が特徴的です。
ムーア洞窟はこちら。メインは岩山登りのようでこっちに来る観光客は少なかったです。
【ムーアケーブ】
入場料:100,000ドン
※ムーア洞窟手前の道で「ここに駐車しなさい!」と呼びかける方がいますが、騙されずにムーア洞窟内に駐車しましょう。駐車代は無料です。
ニンビンでおすすめの移動手段【レンタルバイク】
個人旅行でニンビンへ行く場合は、レンタルバイクを借りての移動が便利です。
ベトナム観光では、レンタルバイクは一般的な移動手段で国際免許証や日本の免許は必要ありません。代わりにパスポートを預けるように求められます(場所による)。
また、借りる際はガソリンが入っていないので最初に給油する必要があります。
料金相場は1日100,000ドン(500円)ほどです。
レンタルバイクを借りる場所
レンタルバイクは宿泊したホテルにお願いすると手配してくれます。
ハノイから電車でお越しの方はニンビン駅前でもレンタルできます。
自分はニンビン駅前のこちらのホステルに宿泊し、レンタルバイク借りました。
▶Ninh Binh Central Hotel
【ニンビン観光(ベトナム)】オススメツアーとホテル
ここまでは、ニンビンの観光スポットについて詳しく解説してきました。
ここからは、ニンビンで拠点にすべき場所とホテル、おすすめツアーについて解説していきます。
【ニンビン観光】拠点はどこにすべき?
ニンビンは観光スポットが点在していて、ホテルを予約するならどこにすべきか悩むと思います。
ニンビンの中心地はオレンジ色の部分ですが、地元民のエリアで観光では立ち寄りません。
宿探しをするときは、ニンビン駅かタムコック(緑)を拠点にしましょう。※黄色は主な観光地
ハノイから来た方はニンビン駅へ。バスでお越しの方はタムコックを拠点にしましょう。
ニンビン観光で泊まりたいホテル一覧
ニンビンの宿は「タムコック」に集中しています。メイン通りに近いほど料金は高くなるようです。
ニンビンでオススメのホテルは下記です。
✅ニンビンでオススメのホテル(タムコック周辺)
ニンビン ヒドゥン チャーム ホテル&リゾート(Ninh Binh Hidden Charm Hotel & Resort)
▶ 口コミの評価の高い5つ星ホテル・ツインルーム10,000円ほど
▶トリップアドバイザーからも表彰されたホテルです。ちょっと贅沢をしたいならオススメのホテル。
Tam Coc Happy Home
▶口コミの評価が良い・ツインルーム1,000円ほど
Center Tam Coc Homestay
▶口コミの評価が良い・ツインルーム1,300円ほど
ニューウェイ ホームステイ (New Way Homestay)
▶ 口コミの評価が良い2つ星ホテル・ツインルーム900円ほど。(中心地から1㎞ほどの距離)
✅ニンビンでオススメのホテル(ニンビン駅前周辺)
Ninh Binh Central Hotel
▶ ニンビン駅前にあり、ハノイから電車で来た方にはオススメです。 ドミトリーホステルですが、個室もあります。
また、宿ではレンタルバイクや次の目的地へのバスなどもサポートしてくれます。
宿のオーナーさんは、日本人に対して好意的です。
▼そのほかのニンビンのホテル検索はこちらをどうぞ。
\おすすめホテル予約サイト/
【ニンビン観光】ハノイ発の現地ツアーがオススメ!
ニンビンの観光は、現地ツアーが便利です。ハノイから出発して、ほとんどの名所を1日で巡ってくれます。ハノイ市内のホテルからの送迎付きです。
オススメのツアーは下記です。
✅オススメのニンビン観光ツアー
【ハノイ発】世界遺産ニンビン1日ツアー
※バイディン寺・チャンアン・タムコッククルーズ付
▼この観光ツアー含まれるものは下記です。
- ツアーバス費用
- 昼食
- 観光施設入場料
- ボート乗船費用
- ボトル入り飲料水(1本)
- 専業ツアーガイド(英語)
- バイディン寺・送迎車両代
料金は3,424円から~と驚きの安さです。ハノイからの電車賃、各入場料、昼食代だけで元が取れてしまいます。
ツアーは英語ガイドのみですが、わからない方にもサポートしてくれます。
【ベトナム縦断一人旅】自分はこのように旅をしました
ハノイからハロン湾、ニンビンへ移動し、そこから南下してホーチミンまで陸路でベトナム縦断旅をしました。
ニンビンは前日夜にハロン湾から到着して1日観光、その日の深夜便でフォンニャ国立公園へ行きました。バスの手配やニンビン観光の仕方など Ninh Binh Central Hotelのスタッフさんがすべて代行してくれて非常に助かりました。
ニンビンはベトナム縦断した中でも1番に入るほどオススメしたい観光地です。特に「チャンアン」は素晴らしかったです。
ベトナム北部に来たら必ず立ち寄ってくださいね。
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