ベトナム中部に位置する「フエ」は、1802年から1945年かけてグエン朝の都がおかれていた古都です。
その「フエ」には現在も歴史的建造物が残っており、その一部が世界遺産に登録されています。
フエでは、かつての王朝に関する遺跡や寺院巡りが楽しめ、ベトナム中部の人気観光都市であるダナンやホイアンとあわせて観光ツアーがたくさん組まれています。
今回は、そのフエへの行き方とオススメ観光スポット、必要観光日数・モデルコース、オススメホテル、現地ツアーについてご紹介していきます。
【ベトナム観光】フエへの行き方(ダナン・フォンニャ発)
まずは、フエの場所と近郊の町であるダナンとホイアン、またフォンニャケバン国立公園からの行き方を解説していきます。
ダナンからフエへの行き方
ダナンはベトナム中部最大の都市で、日本からの直行便も運航しています。
「ダナン」から「フエ」までの交通手段は「電車」と「バス」があり、個人で行くなら「電車」が最も確実でシンプルな移動手段です。所要時間は3時間ほど。
電車のチケットは事前に予約・購入し、出発の30分前には駅に到着しておくようにしてください。
✅【参考】電車のチケット購入検索サイト
ベトナムの電車時刻はこちらのサイトで検索できます。
※ですが予約はこのサイトからはできませんでした。。。
予約・購入するならこちらのサイトから➡Baolau ・12go(手数料がかかります)
駅の窓口での購入が一番安いですが、事前予約がオススメです。
フエ~ダナン~ホイアンを結ぶシャトルバス
フエまでは、ホイアンとダナンからシャトルバスも運行しています。時刻は朝と夕方のどちらかのようです。
▼ダナン・ホイアンの観光の見どころはこちらの記事をご覧ください。
フォンニャケバン国立公園からのフエへの行き方
フォンニャケバン国立公園は、フエの北部に位置する観光地です。鍾乳洞が有名で世界遺産に登録されています。
フォンニャケバン国立公園からフエまでは寝台バスが運行しています。
時刻は朝4時か夜の8時(要確認)。所要時間は3~4時間ほどです。バスの手配は現地のホテル、もしくはツアー会社が代行してくれます。
この区間の長距離バスは非常にあやふやで、検索サイトでも表示されません。なので、現地のホテルかツアー会社に相談するのが確実です。
フエ到着時のバス停はこちら➡Bus station
バックパッカー宿が集まる市街地までは歩いていけます(後述)
▼「フォンニャ=ケバン国立公園 」へ個人で行く方法とガイドツアーについてこちらの記事で詳しく解説しています。
個人旅行をされている方、ツアーを考えている方も参考にご覧ください。
【ベトナム1人旅】フエへの行き方(体験談)
自分はベトナム縦断旅をハノイから始めてニンビンへ移動。そして世界自然遺産である「フォンニャケバン国立公園」へ行き、1泊して観光した後、早朝の寝台バスに3時間ほど乗ってフエに移動しました。
ベトナム縦断をするバックパッカーには定番のコースのようでバスには欧米人がたくさん乗っていました。フエの後は電車を利用してダナンへ移動しました。
【ベトナム】フエの中心地はどこ?
フエは川を挟んで王宮と市街地に分かれています。
フエで宿泊される方は緑のエリア内にホテルを取りましょう。
観光客がこの辺りに多く集まり、夜まで飲食店は賑わっています。
フエでの移動手段はタクシーかバイクタクシーです。町ではバイタクの勧誘がうっとおしいくわい多いです。
タクシーを使いたいときは、なるべく配車アプリ「GRAB」の利用をお勧めします。金銭でもめることがなく、トラブルを回避できます。
【フエ観光】オススメの宿泊場所とホテル
フエ観光では、さきほどの中心地周辺での宿泊がオススメです。
観光客向けの宿泊施設が豊富で、ほとんどが英語も対応していると思います。飲食店も多いので食事も困りません。
ベトナムでのホテル検索は下記サイトが便利です。
\おすすめホテル予約サイト/
自分が泊まったホステル
今回、自分は「Hue Boutique Homestay」に宿泊しました。格安のドミトリー宿です。
家族経営のホステルで奥さんも旦那さんも英語が話せました。受付時にフエの見どころも教えてくれました。
ドミトリーはシャワー室が古めなのが気になりましたが、お客さんは少なかったので広々使えました。
個室もあり価格がとても安いです。 レンタルバイクや次の目的地へのバス情報も教えてくれます。
ちなみに欧米人バックパッカーに人気のホステルは下記です。
➡Amy Hostel Hue
➡Sunshine hostel 3 Hue
格安のホステルで受付は英語が流暢でした。直接向かい交渉しましたが、満室とのことで断られたホステルです。
【ベトナム】フエのオススメ観光スポットと所要時間
では、ここからはフエ観光で行きたいオススメスポットについて解説していきます。
✅フエで行きたいオススメ観光スポットと入場料
- フエ王宮(200000ドン)
- ドンバ市場
- ティエンムー寺院
- トゥドゥック帝陵(150.000ドン)
- ミンマン帝陵(150.000ドン)
- カイディン帝陵(150.000ドン)
フエの一番の見どころはフエ王宮です。次いで、トゥドゥック帝陵などの帝陵巡りが人気です。
フエの王宮や帝陵の料金は、ここ数年で値上がりが行われたようです。(上記価格は2020年現在)
フエ観光では、王宮・帝陵など主要4か所の入場券がセットになった複合チケットが販売されています。
各王宮や帝陵のチケット売り場で購入できるのでチェックしておきましょう。(下記料金)
主要4か所: 530.000ドン
3か所(トゥドゥック帝陵を除く): 420.000ドン
では、ここからはフエのオススメ観光スポットをそれぞれ解説してきます。
【フエ観光の定番スポット】フエ王宮
「フエ王宮」は、1802年から1945年まで続いたグエン朝の王宮です。
建造物の多くはベトナム戦争の被害に遭いましたが、1970年に再建されました。
所要時間はじっくりと観光して1時間半~2時間ほどです。
【フエ観光の定番スポット】ドンバ市場
「ドンバ市場」は、フエ王宮の近くにあり、フエで一番活気のある市場です。
広い敷地には食材を売るマーケットや日用雑貨、観光客向けのお土産も並びます。さらにはベトナムらしい屋台もこの市場内で楽しめます。
【フエ観光のオススメスポット】ティエンムー寺
「ティエンムー寺」は、1601年に天女のお告げによって造られたという伝説が残る寺院です。
所要時間は15分ほど。入場は無料です。
トゥドゥック帝陵・ミンマン帝陵・カイディン帝陵
「帝陵」とは歴代の皇帝のために建立された陵墓です。
それぞれに特徴があり荘厳な雰囲気を醸し出します。
それぞれが中心地から離れた場所に点在しているので、移動方法は自分で手配する必要があります。
【フエの巡り方は?】観光モデルコースと移動手段
観光スポットが点在している「フエ」ではどのように巡るべきなのでしょうか?
ここからは、フエ観光のモデルコースと移動手段について解説していきます。
✅フエ観光モデルコース
フエの観光スポットは、各地に点在しています。
「フエ王宮」と「ドンバ市場」は徒歩圏内にありますが、寺院と各帝陵に行くにはタクシーかレンタルバイクを手配する必要があります。
フエ観光で利用できる移動手段は下記です。
【フエ観光移動手段①】最安値はレンタルバイク
フエを観光する移動手段の最安値は、レンタルバイクです。
ベトナムではバイクの利用に国際免許証や運転免許証は必要なく、その変わりにパスポートを預けます(場所による)。
バックパッカーの方には、レンタルバイクがオススメです。
バイクは、宿泊した宿ですぐに手配してくれます。料金は1日でおよそ100000ドン(約500円)ほどです。
【フエ観光移動手段②】配車アプリ「GRAB」
フエ観光の移動手段では、配車アプリ「GRAB」も活用できます。配車アプリ「GRAB」では、車やバイクを時間を指定してチャーターできます。
3~4時間ほどチャーターすると良いでしょう。
また、町中のタクシーと交渉してもよいですが、ホテルの受付にお願いするとより確実です。値段は予算を伝えて交渉してもらいましょう。
【フエ観光移動手段③】安心の日本語観光ツアー
フエ観光は、移動手段を自分で手配する必要があるので、難易度は高いです。なので、一番楽で安心な方法は、日本語観光ツアーに参加することです。
ほとんどは、ダナンや日本から観光ツアーが組まれています。
実際、フエ王宮で見かけた日本人観光客のほとんどに、日本語ガイドさんが帯同していました。
おそらく日本からの団体ツアーだと思われます。
VELTRA(ベルトラ)では、ダナン空港から送迎サービス付きのダナン・ホイアン・フエ観光ツアーが開催されています。
▼目的別にいくつかツアーが組まれているので参考にしてみてください。
〈ダナン発〉フォンニャ洞窟とフエ観光を合わせたツアー
個人的にオススメしたいツアーは、「フォンニャ=ケバン国立公園」を含めた観光ツアーです。
「フォンニャ=ケバン国立公園」は、遠いですが是非ベトナム旅行で行ってほしい観光地です。
このツアーは、「ダナン」から出発し、「フエ」と「フォンニャ=ケバン国立公園」へ2泊3日で巡るツアーです。フエから日帰りで往復8時間の移動があるのでちょっとキツイかも。。。
人気の「パラダイス洞窟」には行かないツアーです。
〈おまけ〉フエから日帰りで「パラダイス洞窟」へ行くツアー
「フォンニャ=ケバン国立公園」の中で、一番人気のある「天国の洞窟(パラダイスケイブ)」へ行くツアーです。
フエに宿泊される方には良さそうです。ですがこちらも往復8時間のバス移動がキツイと思います。
▶<フエ発> 天国の洞窟(パラダイスケイブ)1日見学ツアー<現地ガイド(日本語可)/昼食>
【ベトナム】フエの観光日数は?
フエの滞在日数は、観光名所だけなら1日で十分です。
ですが、フエは料理でも有名な町なので、できれば夜まで滞在して繁華街を歩いてみたり、フエの名物料理を堪能してみることをオススメします。
また、フエの歴史は古いのでフエ王宮などは解説を付けるとさらに理解が深まります。できれば日本語ガイドさんに案内をお願いしたいですね。
ベトナム旅行では是非フエに訪れて歴史散策を楽しんでください。
今回は以上です。ベトナム旅行の参考になれば幸いです。
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