ベトナム北部に位置する首都ハノイは、ホーチミン市に次ぐ第2の都市で、ベトナムの政治・文化の中心地です。東南アジア、中国、フランスの影響を受けた豊かな文化で知られ、歴史ある建物や湖、市街地にある市場、屋台など魅力的な観光地がたくさんあります。
今回は、そんなハノイを巡る観光モデルコースと見どころ、ハノイで行くべき観光スポットについて解説していきます。
ハノイの観光の見どころ
ハノイの主要観光スポットは以下の通りです。
✅ハノイの主要観光スポット
- ハノイ旧市街
- ドンスアン市場
- ホアンキエム湖
- 水上人形劇場
- ホアロー収容所
- ハノイ大教会
- ホーチミン廟(びょう)
- ホーチミンの家
- タンロン遺跡(ハノイ城)
- ベトナム軍事歴史博物館
- 文廟(孔子廟)
- ニンビン(Ninh Bình)
- ハロン湾(Ha Long Bay)
ハノイの観光の見どころは、数多くの屋台やレストラン、さまざまな専門店が立ち並ぶ「ハノイ旧市街」の散策や、ハノイ二大市場の一つ「ドンスアン市場」での買い物、ベトナム市民の憩いの場「ホアンキエム湖」などです。
旧市街周辺にはネオゴシック建築の美しい教会「ハノイ大教会」や、フランス植民地時代に作られた収容所「ホアロー収容所」などもあり、ホアンキエム湖の近くの「水上人形劇場」も人気があります。
そのほか、バディン区エリアにはベトナムの歴史的観光スポットが点在しており、ホーチミン主席の御遺体が安置されている「ホーチミン廟」や、ベトナム王朝の王城跡「タンロン遺跡」、ベトナムの戦争について学べる「ベトナム軍事歴史博物館」、“学問の神”孔子を祀る「文廟」などを見学できます。
ハノイ観光で時間があれば、ベトナムの世界遺産「ハロン湾」への日帰り、もしくは1泊2日でのクルーズ旅行も定番です。大小2000もの奇石が点在し、水墨画のように幻想的な風景が広がっています。
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ハノイの観光日数
ハノイで必要な観光日数は2泊3日か3泊4日です。1日目にハノイ旧市街を散策し、2日目にホーチミン廟や、タンロン遺跡などの歴史スポットを巡っていきましょう。
3日目はハノイからハロン湾クルーズツアーへ参加します。日数に余裕があればニンビン(Ninh Bình)にも日帰りで訪れてみてください。
ニンビンは独特な地形が特徴で、「陸のハロン湾」や「陸の桂林」とも呼ばれます。観光では小舟を利用したクルーズが人気があります。
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また、ベトナムのハノイにはたくさんの5つ星ホテルがあり、贅沢なひとときを過ごせる客室と、プール、フィットネス、スパ、レストランなどの施設を完備。手厚いサービスを提供しています。
ハノイで人気の宿泊施設は以下サイトをチェックしてみてください。
ハノイ観光モデルコース
では、ハノイを巡る観光モデルコースを解説していきます。
ハノイ観光モデルコースは以下の通りです。
✅ハノイ観光モデルコース
ハノイの観光モデルコースは、ホアンキエム湖周辺から出発し、北部に広がるハノイ旧市街を散策していきます。ドンスアン市場でお買い物を楽しんだら、再び南下して、ハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)やホアロー収容所を観光していきましょう。
1日目に時間があれば、ベトナム軍事歴史博物館やタンロン遺跡(ハノイ城)にも訪れてみてください。また、ホーチミン廟(びょう)は午前中のみの開館となっているため、2日目の朝に訪問することをお勧めします。
なお、ハノイ市内での基本的な移動手段はタクシーで、市街地には”流し”のタクシーが数多く走っています。一人旅の場合はバイクタクシーが便利です。
料金は基本的に交渉制となっていますが、トラブルも多いため、配車アプリ『Grab(グラブ)』の利用をお勧めします。
▶グラブ(Grab)アプリの使い方
ハノイでGrabアプリを利用するには、スマートフォンやモバイルデバイスで常時インターネット接続が必要です。現地、もしくは事前にSIMカードを購入することでインターネット接続を確保することができます。
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ハノイ観光では、ツアーバスに乗ってハノイの観光スポットを自由に探索できるバスチケットが販売されています。このチケットを利用することで、ハノイの観光名所を効率的に回ることができます。
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短期間で効率よく観光するならツアーもおすすめ。半日から1日といくつか種類があり、日本語ガイド付きもあるので安心です。
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▶ハノイ1日観光|市内主要スポット+水上人形劇鑑賞|ベトナムグルメ満喫・フットマッサージ付き
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ハノイへの行き方
日本からハノイの「ノイバイ国際空港」までは、羽田・成田・関西・中部の4空港から直行便が毎日運航しています。所要時間は5時間~6時間です。
ノイバイ空港からハノイ市内へは、86番のエアポートバスやタクシーで移動することができます。ただし、タクシーを利用する場合は、空港にある正規のタクシースタンドでの利用がおすすめです。
ベトナムでは英語が通じない運転手が多く、白タクを利用すると高額な料金を請求されることがあるため、エアポート、ノイバイ、ダイナムタクシーのような正規のタクシー会社を利用することをお勧めします。これらの会社はトラブルが少ないとされています。
以下のような送迎サービスもあるので、心配な方は利用してみてください。
▶ノイバイ国際空港(HAN) – ハノイ市内のプライベイト送迎|ベトナム・ハノイ
なお、海外旅行のチケットは、航空券+宿泊+送迎(オプション)がセットになった「海外ダイナミックパッケージ」でおトクに購入できます。
航空券とホテルの組み合わせが自由自在。個別に予約するよりも割安な価格で、オリジナルの旅を作れる人気のツアーです。以下の旅行会社で取り扱いがあるので、チェックしてみてください。
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ハノイで必ず行きたい12の観光名所
では、ここからは上記モデルコースで行けるハノイの観光名所をそれぞれ解説していきます。
ハノイ旧市街
ハノイ旧市街は、ホアンキエム湖の北部に広がるエリアのことで、近年は「ハノイ36通り」という呼称でも知られています。かつてはタンロンの一大商業区として賑わい、現在はベトナム政府が管轄する指定遺産として古き良き町並みをいまに保っています。
ドンスアン市場
ドンスアン市場(Dong Xuan)は、ハノイ市街地では最大規模の面積を誇る3階建ての屋内市場です。ハノイを代表する2大市場のうちの一つで、ローカル色の濃いホム市場と比べ、外国人観光客向けのお土産が数多く見つかります。
1階は食品や日用雑貨、2階は衣料品などが揃っており、お土産として人気があるのが、ライムやショウガ、ココナッツ繊維、ナッツ類などの乾物やアオザイなどの洋服、雑貨、アクセサリーです。
店員さんは英語を話せる人がほとんどで、外国人向けに比較的高値で販売されています。もちろん値段交渉可能です。なお、観光客を狙ったスリもいるで、買い物中はカバンなどに注意しましょう。
ドンスアン市場
所在地/Dong Xuan, Hoan Kiem
営業時間/7:00~18:00
定休日/年中無休
▶関連ホームページ
ホアンキエム湖
ホアンキエム湖(還剣湖)はハノイの中心に位置する湖です。公園として整備され、市民の憩いの場となっています。周囲は約2㎞。歩いて30~40分程度です。
湖には2つの塔があり、北岸の近くにある小島には、18世紀に建てられた「玉山祠(ぎょくさんじ)」が建ち、島と岸の間には赤く塗装された木製のフク橋が架けられています。
中央には「亀の塔」と呼ばれる8角形の塔が建ち、夜のライトアップは幻想的です。
水上人形劇場
水上人形劇は、水上を舞台にカラフルに色を塗られた人形たちが、物語や音楽に沿って縦横無尽に動き回るベトナムの伝統的な人形劇です。
もともとは農閑期の農民の娯楽で、1121年建立の石碑にも宮廷で水上人形劇が催された様子が描かれており、王の前でも披露された格式ある芸能です。
公演時間は約50分間。人気があるのでチケットはネットで事前に購入しておきましょう。
▶ベトナム | 水上人形劇鑑賞チケット | 並ばず観られるエクスプレスパス
水上人形劇場
所在地/57B Dinh Tien Hoang, Quan Hoan Kiem
公演時間/約50分
定休日/年中無休
料金/VIP20万ドン、1等席10万ドン、2等席6万ドン
▶公式ホームページ
ホアロー収容所
ホアロー収容所(Hoa Lo Prison)は、19世紀末にベトナムを統治していたフランスが、抵抗するベトナム人を収容するために建設した監獄(捕虜収容所)です。
現在は戦争博物館として公開しており、内部は拷問に使った道具や、当時のままの牢獄が残されているほか、囚人が投獄されたり、拷問されたりする様子を人形などで再現して展示しています。なかでも死刑に用いられたギロチンの展示は有名です。
ホアロー収容所
所在地/1 Hoa Lo, Quan Hoan Kiem
TEL/(024)39342253
営業時間/8:00~17:00
定休日/なし
料金/VND 30,000
ハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)
セント・ジョセフ教会は、1886年にインドシナのフランス植民地政府によって建設された最初の建造物の1つであり、ハノイで最も古い教会です。
1900年初頭に現在のふたつの尖塔を有するネオゴシック様式に改築され、通称「ハノイ大教会」と呼ばれています。正面広場の中央にはイエスを抱いた聖母マリア像があり、内部は美しいステンドグラスで飾られています。
ハノイ大教会
所在地/40 Nha Chung, Quan Hoan Kiem
TEL/024 3825 4424
営業時間/5:00~11:00、14:00~19:30
定休日/無休
料金/無料
ホーチミン廟(びょう)
ホーチミン廟は、ホー・チ・ミンの亡骸が眠る霊廟です。フランスの植民地時代からベトナム戦争、独立まで一連のベトナム革命を指揮した指導者で、今もなお”ベトナム国民の父”として愛されています。
建物自体は1973年から1975年にかけて、ベトナム中から集められた自然素材を元に造られました。内部の部屋ではガラスケースに入り、永久保存処置を施されたホー・チ・ミン氏の遺体を見学できます。
入場料は無料ですが、手荷物検査があり、カメラや私物の持ち込みは一切禁止なので入口で預けます。なお、飲料は未開封でも没収。肌の露出が多い服装での入場もできません。廟内では写真撮影、私語厳禁です。
また、ホーチミン廟の前にあるバーディン広場は、1945年9月2日にホーチミンがベトナム民主共和国の独立宣言を読み上げた場所として有名です。
ホーチミン廟
所在地/17 Ngoc Ha,Q Ba Dinh
TEL/(024)38455128
営業時間/4~10月 7:30~10:30
11~3月 8:00~11:00
定休日/月曜・金曜
料金/無料
▶公式ホームページ
ホーチミンの家
ホーチミンの家は、ベトナム革命の指導者ホーチミンが晩年を過ごした家です。室内へ入ることはできませんが、周りの廊下から書斎や寝室内の小さな木の机、簡素なベッド、愛読書や時計などが当時のまま残されています。
敷地内には1969年まで執務を行った大統領府や、実際にホーチミンが使用していた車、書斎として使った部屋などもあります。
ホーチミンの家
所在地/1 Hoang Hoa Tham,Q.Ba Dinh
TEL/08044287
営業時間/4/1~10/31 7:30~11:00/13:30~16:00
11/1~3/31 8:00~11:00/13:30~16:00
定休日/月曜の午後
料金/40000VND
タンロン遺跡(ハノイ城)
タンロン遺跡は、2003年からハノイで発掘された遺跡群で、タンロン(昇龍)とはハノイの旧称です。
1010年から1804年までほぼ一貫してベトナム諸王朝がここに都を置いたため、各時代の遺跡が重なっているのが特徴です。2010年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
現在も発掘調査が続き、観光できる世界遺産区域は端門から正北門まで。入場ゲートをくぐるとベトナム国旗がはためく塔のそばに建つのが南門である端門です。楼上からは広大な宮城内を一望できます。
タンロン遺跡
所在地/19C Hoang Dieu, Quan Ba Dinh, Ha Noi
TEL/04-3734-5427
営業時間/8:00-17:00
定休日/無休
料金/大人30,000VND、15歳以下・60歳以上 15,000VND
▶公式ホームページ
ベトナム軍事歴史博物館
ベトナム軍事歴史博物館は、世界でも最も残酷な戦争と言われているベトナム戦争を今に伝える博物館です。ベトナム戦争についての歴史や戦争で使われた戦車、武器などが展示されています。
1975年4月30日のサイゴン陥落の際、大統領官邸に突入したT54B型843号戦車と、ソ連産のミグ21型5121号戦闘機は2012年に国宝に認定。2015年には、さらにミグ21型4324号戦闘機と「ホーチミン決心戦役地図」も新たに国宝に認定されました。
ベトナム軍事歴史博物館
所在地/28A Dien Bien Phu, Quan Ba Dinh
TEL/(024)62531367
営業時間/8:00~11:30、13:00~16:30
定休日/月曜、金曜
料金/VND 40,000
文廟(孔子廟)
文廟は1070年に建てられた孔子を祀るための施設です。その後、1076年~1946年まで、敷地内奥にベトナム初となる大学「国子監」が設置されていたため、地元の人から学問に関するご利益がある場所として親しまれています。
1779年までの約700年の間に数多くの学者や政治指導者を輩出しており、19世紀のグエン(阮)朝時代にできたクエ・ヴァン・カック(奎文閣)は、100,000VND札に描かれています。2010年には世界遺産にも登録されました。
大聖殿へ入る前の拝殿にある鶴のお腹と亀の頭を撫でるとご利益があるといわれています。文廟内ではお守りも販売されているので、受験生や試験を控えている方へのお土産にもおすすめです。
文廟
所在地/58 Quoc Tu Giam, Ba Dinh
TEL/024-38452917
営業時間/[夏季] 7:30-18:00, [冬季] 8:00-18:00
定休日/無休
料金/30,000VND、15歳以下 無料
▶公式ホームページ
ニンビン(Ninh Bình)
ニンビン(Ninh Bình)は、10~11世紀にかけてベトナム初の独立王朝の都が置かれた場所です。はじまりの地「古都ホアルー」には、宮殿や寺院、廟など当時に造られた歴史的建造物が残っています。
さらに、石灰岩質の岩山や、水田が織り成す風景を手漕ぎボートに乗って楽しむ「チャンアン・タムコック」も人気で、それらは「チャンアンとその周辺の遺産群」として世界遺産に登録されています。
首都ハノイからは車で2時間。電車でも行くことができますが、現地での移動方法が必要なるのでハノイ発の観光ツアーが便利です。
▶ハノイ発|リムジンバスで行く 世界遺産ホアルー古都遺跡+チャンアン+ムア洞窟1日観光ツアー |日本語ガイド
ハロン湾(Ha Long Bay)
ハロン湾は波が穏やかな海に、大小3,000もの島が突き出るベトナム北東部の湾です。地質学的には、中国の桂林からつながる石炭岩台地の一角で、気の遠くなるような長い年月をかけて沈降、 浸食を繰り返して現在の姿になりました。
1994年にはユネスコ世界遺産に登録。観光はクルーズで巡るのが一般的で、日帰りや1泊2日で楽しめます。ティエンクンやスンソットなどの鍾乳洞見学も見どころです。
▶ハロン湾日帰りツアー|6時間クルーズ+日本語ガイド+豪華リムジンバス
ハノイの観光ガイドブック
ハノイの観光情報は旅行情報誌”まっぷる ベトナム”の一部でも紹介されています。
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【ハノイ観光モデルコース】まとめ
今回は、ハノイを巡る観光モデルコースについて解説してきました。
ハノイ観光には2泊3日以上が必要で近郊にあるニンビンやハロン湾、さらにベトナムの伝統工芸品バッチャン焼きが製造される「バッチャン村」も日帰りで楽しめます。
観光ツアーも開催されているので、ぜひ利用してみてください。