オーストラリアで人気のスポーツといえばフットボール、ラグビー、クリケット、水泳が代表的です。野球はマイナースポーツで、競技人口は少ないです。
それでもオーストラリアには昔からプロ野球チームが存在しており、2002年に一度途絶えましたが2010年に改めてオーストラリアン・ベースボールリーグが発足。2018年度から球団数も増加し、2リーグ制へと移行しています。
今回は、そんなオーストラリアにあるプロ野球チームとリーグ制度についてご紹介します。
オーストラリアのプロ野球チームとリーグ制度
オーストラリアン・ベースボールリーグは、財政難により一度消滅しましたが、その後、2010年にオーストラリア野球連盟(ABF)とメジャーリーグ機構(MLB) の出資によって復活しました。
以前はオーストラリアの各都市から1チームずつの計6チームのリーグでしたが、2018年度からは2チーム増え、現在は計8チームでシーズンを戦います。
試合数は全40試合。シーズンは夏場である11月から1月の間と短いです。
選手はシーズンの短さからオフシーズンの間は別の仕事をして生活しており、オーストラリアのプロ野球選手はプロとアマの中間にあたります。
【オーストラリアのプロ野球】全8チームの2リーグ制
現在8チームに増えたオーストラリアン・ベースボールリーグは2018年度から2リーグ制となりました。新しく加入した球団の1つは韓国、もう一つはニュージーランドのチームです。
その他はオーストラリアの各主要都市に1チームずつ本拠地を構えています。
▼各リーグと所属球団は以下の通りです。
シーズン中の12月には、オールスターゲームも開催されます。主にシドニーかメルボルンでの開催です。
なお、歴代チャンピオンシップシリーズの結果は以下の通りです。
2011–12 | パース・ヒート |
2012–13 | キャンベラ・キャバルリー |
2013–14 | パース・ヒート |
2014–15 | パース・ヒート |
2015–16 | ブリスベン・バンディッツ |
2016–17 | ブリスベン・バンディッツ |
2017–18 | ブリスベン・バンディッツ |
2018–19 | ブリスベン・バンディッツ |
2019–20 | メルボルン・エイシズ |
2020–21 | メルボルン・エイシズ |
2021–22 | 新型コロナウィルスのため、シーズン中止。 |
【オーストラリアプロ野球】日本人選手も活躍
オーストラリアのシーズンは日本の冬にあたり、日本のプロ野球選手がトレーニングを兼ねてオーストラリアのチームに所属することがあります。日本では「若手の武者修行」と報道されたりします。
【過去に所属していた選手】ブリスベンバンディッツ
- 今宮健太 選手(ソフトバンク)
- 福田秀平 選手(ソフトバンク~ロッテ)
- 牧原大成 選手(ソフトバンク)
- 中村晃 選手(ソフトバンク)
- 山下斐紹 選手(楽天~ソフトバンク~中日 )
- 杉谷拳士(日本ハム)
ブリスベンに本拠地を構えるバンディッツ(Brisbane Bandits)には、主にソフトバンクホークスの選手が多く所属していました。時期は2011年から2012年に集中しています。
2017年度には日本ハムファイターズの杉谷拳士選手が所属していました。なお、現在は日本ハムや巨人で活躍し、今季は米独立リーグでプレーした陽岱鋼選手が所属しています。
▶元巨人・陽岱鋼(35)が豪州リーグのバンディッツ入団が決定!2022/10/18
その他、▶所属していた選手一覧
▶現役選手一覧はこちら
【過去に所属していた選手】メルボルン・エイシズ
- 亀井義行(巨人)
- 菊池雄星(西武~マリナーズ~ブルージェイズ)
- 森友哉(西武)
- 高橋光成(西武)
- 木村文紀(西武~日本ハム)
- 小石博孝(西武)
メルボルンに本拠地を構えるエイシズ(Melbourne Aces)には、西武ライオンズの選手が多く所属していました。菊池雄星投手は今やメジャーリーガーですね。この当時から海外への意識があったそうです。
日本に匹敵するオーストラリアの野球レベル
オーストラリアは日本ほど精密に計算された野球スタイルではありませんが、持ち前の身体能力の高さから日本に引けを取らない野球レベルです。
実際、国際大会で日本代表が苦しめられることもしばしば。オーストラリア出身のメジャーリーガーもいます。
オーストラリアのプロ野球のシーズンは短いので、本拠地での試合数少ないので現地で観戦したい方は見逃さないようにしましょう。
▼オーストラリアの常勝チーム「ブリスベンバンディッツ」についてはこちらの記事をどうぞ。