海外旅行でトラブルは避けたいもの。
常に危機管理をしながら周囲に注意を払うことが必要です。
観光の際にはスリの危険性も考えられ、ふとした気のゆるみで旅行に持ってきた全財産を失うかもしれません。そうならないためにも旅行で利用するバックはスリに狙われにくいものを選びましょう。
どのバックが良いのかネットで情報を探してみても様々な意見が飛び交っており正解は見つかりません。
今回は自分が世界旅行と海外移住をした経験から海外旅行の際に必要なバックと心がまえをお話します。
【海外旅行の防犯対策】スリが狙う危険なバッグはどっち?リュックかショルダーか?


一般的な論争になるのはリュックサック派とショルダーバッグ派(肩がけウエストポーチ含む)の争いです。
「こっちが安全!」「こっちは危険!」などとネットでは両方面から意見が飛び交っています。
荷物が多い人は必然的にリュックサック派!
自分はいつもリュックサックを利用していました。
大きなカメラを持ち歩くことが多く、旅の最中は何かと荷物が増えるのでリュックサックが非常に便利でした。
リュックサックは、両肩で背負ってるので無理矢理取られるという心配はありません。
怖いのは知らぬ間にチャックを開けられて荷物を取られるケースです。
自分は簡単に開けられる場所には貴重品を入れず、1番大きい口の奥底に入れていました。
ポケットの中もやり方次第では安全!
お財布はいつもお尻ポケットの中に入れていました。二つ折り式の財布です。
厚みのあるこの財布をお尻ポケットに入れると、常にお尻に財布の感覚があるので、盗られたときは違和感が出てすぐに気づきます。
また、カーゴパンツはポケットの上からボタンを締められるので、セキュリティ的には万全です。お尻ポケットの上にTシャツをかぶせてもいいですね
ちなみにオーストラリア留学に初めて行ったときはマジックテープ式の折り畳み財布にしてズボンと紐でつなぐタイプを使っていました。
対策をして狙われにくくするという意味で初級者にはオススメしたい方法です。
ちなみに長財布をポケットに入れるのは絶対やめましょう。「取ってください」感が満載ですwww
危険を分散?リュックサックのポケットを有効活用
リュックサックの場合、荷物を入れるポケットがいくつかあるため、スリの狙いを分散させることができます。
開けやすい外側のポケットには盗られても良いものを入れ、貴重品は取りにくい場所に入れます。
選択肢を多くすることによって、スリ集団から狙われる確率が低くなります。
「そこに貴重品があるかわからない」「取りにくい場所に貴重品がある」と思わせてスリ集団からターゲットにされないことが重要です。
ショルダーバッグや肩掛けウエストポーチが危険な理由


世界を旅してきた自分にとって「肩掛けのウエストポーチ」をかけている人を見るだけで「日本人だな」と思うほど日本人には定番のバックになっています。
ですが、この「肩掛けのウエストポーチ」はスリにとって狙いやすいバックだと思います。
その理由は、あまり荷物の入らないこのウエストポーチが「貴重品の詰め合わせ」だからです。
スリからすれば確実に収穫のある「お宝」です。
終始ターゲットにされ、旅行中の隙を見て小さなこのウエストポーチごと持っていこうと企てられるかもしれません。
なぜ日本人はショルダーバッグ(肩掛けのウエストポーチ)を好む?
定義が曖昧ですが、ここでは「ショルダーバック=肩がけウエストポーチ」としてお話ししていきます。
海外に恐怖心を抱く日本人がスリ対策への最強装備として選んだ「ショルダーバッグ」。
肩掛けのウエストポーチで歩く外国人観光客はほとんど見たことがありません。
なぜ日本人だけがこんなにもショルダーバックが安全だと思い、海外旅行の際に利用しているのでしょうか?
おそらく大手旅行会社の人たちが、どこからか仕入れた情報をもとにショルダーバックが安全と唱え続けた結果、日本人に広まったのかなぁと個人的に解釈しています。
自分も海外に行き始めたときに、ショルダーバッグが安全ということを聞いたことがありましたが、実際は必要性を感じられませんでした。
▼ショルダーバッグを使っていた友人はイタリアでスリに遭いかけました。。。その手口をご紹介。
ショルダーバッグは貴重品のかたまり?


ショルダーバッグはコンパクトで移動にも便利です。ですが、最小限の貴重品を集約させてバックの中にコンパクトに詰め込んだ状態になります。
つまり狙う方からすると、単純明快に「貴重品の詰め合わせ」が狙えるということになるわけです。
先ほども言ったように「 ターゲットにされないことが重要 」です。
その小さなショルダーバックの中に大金がある!と思われればスリから狙いを定められ、トラブルに巻き込まれる可能性は高いです。
ターゲットにされて隙をうかがうために、ずっと後ろをついてくるかもしれないですよね?
また、食事の際に気を抜いて荷物を下ろしたときに持っていかれるかもしれないですよね?
国内旅行では気にしないのに、海外旅行になると呪文のように「荷物は最小限に」と唱える方がいます。
「たくさん歩くから」とか「移動しやすいから」などが理由のようですが、それは国内旅行も変わりません。
正確には「貴重品は最小限に」です。荷物は多くてもかまいません。
なので、リュックサックにたくさんの荷物と少しの貴重品が入っていても問題はありません。
「海外旅行でオススメのバッグはこれ!」みたいなサイトでは何とも小さなショルダーバックが勧められていますが、自分はそれを見ると恐怖心しかわいてきません。
もちろん「すべての貴重品を1カ所に入れず分散させなさい!」とか、「パスポートはコピーを持ちなさい」などの対応策は必要かもしれません(自分はしたことはないです。パスポートはいつも原本を持ち歩いています)。
正解はない!個人の危機管理能力が重要!
何が正解かは分かりません。大事なことは個人の危機管理能力です。
日本人は特に狙われやすいです。「海外経験が少なくて簡単に騙せそう」というイメージを持たれています。
また、旅行中に周囲を見渡す観察力や注意力が足りていない方も多いです。
「地図を見ながら歩いていたら、いつの間にか危険な場所に入っていた」とか、「気づかずに歩き続けてトラブルに巻き込まれた」など起こりえる可能性があります。
これは海外旅行をしている最中に、自分に余裕があるか無いかで変わってきます。
旅行を楽しみつつも、常に危機管理するように心がけてください。
バックに関しても海外旅行では「リュックサック」と「ショルダーバック」、どちらにも利点はあります。
「このバックを持ったから安全なんだ」と思わずに常に万全の対策をして安全でトラブルのない海外旅行にしてください。
▼海外で体験した街中・ホステルでのスリ・盗難被害や入国審査など様々なトラブルをまとめました。事前知識として頭に入れておけば現地でのトラブル回避につながります。