アメリカ大陸の各都市を結ぶ旅客鉄道「アムトラック」。
電車の中で景色を楽しんだり、ほかの乗客の方との出会いを楽しんだりできるのも見どころの一つ。
ロサンゼルスやサンフランシスコからシカゴまで3日間ほどのアムトラック鉄道旅も人気があります。
ポートランドから予約してあった長距離電車の「アムトラック」で16時間。
一晩かけてサンフランシスコへ向かいました。
今回はアムトラックの歴史と路線図、実際にポートランド~サンフランシスコ間で利用したときの様子をご紹介します!
▼アメリカ西海岸6都市を巡る旅をして各都市の様子と治安をまとめました。
【路線図と料金は?】アムトラック鉄道の乗り方と車内の様子を徹底解説!
アメリカ大陸鉄道アムトラックとは?
アムトラック(Amtrak)の正式名称は全米鉄道旅客公社(National Railroad Passenger Corporation)
「America」 と 「Track」の二つの語を合成したのが「 Amtrak アムトラック」の名称となりました。
意外なことにアメリカには国有鉄道が存在した歴史がありません。
アメリカ全土の鉄道は各私鉄会社が運営をしていましたが、戦後、航空業や自動車輸送が発達し、鉄道業の需要が減少、多くの鉄道会社が廃業に追い込まれます。
そんな危機的状況を脱するため、1960年代にアムトラックが設立されました。
アムトラック鉄道路線図
各都市間を結んでいるアムトラック。
人気のあるのはロサンゼルス~シカゴ間です。
アメリカの大自然を眺めながらのんびり旅行を楽しめます。
アムトラック鉄道の路線のほとんどは他の会社の貨物路線を使って運行しています。
そのために遅延が発生しやすいんだとか。
確かにポートランドからサンフランシスコの移動方法を調べていた時、アムトラックは電車なのに所要時間がバスと変わらないのでなぜだろうと思っていました。
▼ロサンゼルスを3日間で旅行してきました。観光される方はモデルコースをご覧ください。
ポートランド~サンフランシスコ間での料金
今回はポートランド〜サンフランシスコ間でアムトラック鉄道を利用しました。
アムトラック料金は片道$90でした。その区間の最安値です。
飛行機では$150ほどかかります。
予約したのは3日ほど前ででしたので、値段は上がったのかもしれません。
ポートランド〜サンフランシスコ間はバスで移動するのも大変です。
サンフランシスコまでの道中には大きな都市はありません。
そしてすごーーい長い距離なんです!!
アムトラックでも16時間かかりました!!
バスでも同じくらいの時間がかかります。
さすがにバスで16時間はキツい、、、
アムトラック鉄道が安くてよかったです。
バスでの移動にはメジャーな会社では「グレイハウンド」があります。
西海岸は「Bolt bus」も有名です。
▼実際にグレイハウンドに乗った時の様子を紹介しています↓↓参考にどうぞ!
目的地によってはレンタカーの選択肢もあります
レンタカーを乗り捨てすると料金は高くなりますが同じ場所へ戻るなら費用は抑えられます。
▼借り方についてはこちらにまとめましたので参考にしてみてください。
実際にアムトラック鉄道に乗って移動してみよう!
今回のポートランド〜サンフランシスコ間は15時から朝8時まで行程で大半は真っ暗!
なので景色に期待出来なさそうです。
ですが、毎日せわしなく旅行していたので、のんびりしようと思います。
ちなみにポートランドのアムトラック鉄道乗り場であるユニオンステーションはホームレスが多く治安が悪いです。
駅に近づくにつれ漂う不穏な空気。。。
奇声を発する人がいたり、自分に声をかけてくる人がいたり。。。
そんな人を無視して関わらないように進みました。
この辺には普通の人はあんまり歩いていなかった印象です。皆さんも気をつけてください。
アムトラック鉄道ポートランド駅からの乗り方
ユニオンステーション駅でカウンターの係りの方に搭乗の仕方を聞いてみるとメールで送られたチケットさえあれば、搭乗時刻まで待ってて大丈夫とのことでした。
そして20分前アナウンスがあり、5番ゲートから入れるようになるとのこと。
小さなスーツケースが1つあったのでそれは手荷物カウンターに預けます。
搭乗時刻になると5番ゲートでチケットを確認され、自分の目的地の略字の書かれた札を渡されます。
これは座席の上に貼って係りの人が乗客がどこまで行く人なのかをわかるようにするためみたいです。大事に保管してください。
ゲートを通り、チケットに書いてある車両に進むと係員がいて座席を振り分けます。
自分はポートランドに住む青年と隣同士の座席になりました。
アムトラック鉄道内
席は広々していてバスよりも断然快適です。
足もがっつり伸ばせます!素晴らしい!
充電ポートもあり、冷水器もありました。
WIFIが使えるとアムトラックのサイトには書いてありましたが、使えないと思っておいた方がいいでしょう。全然つながりませんでした。
ラッキー!!車内食が付いていた!
乗った直後に機内食みたいな車内食?が配られました。
食事があるとは知らなかったのでラッキーでした。ファーストフードです。
食事が配られたのはこの時だけ。
今回は16時間の電車旅で食事が食べられないと思っていたので、パンを事前に買っておきました。
乗る前にアムトラックについて色々調べていると、食堂で毎食食べる人もいるみたい。
これは購入チケットによってちがうのかな?
自分のはどうなんだろう?とチケットなにも書いていません。
路線やプラン、グレードによっても違うのでしょう。
結局、自分の車両は先頭付近で食堂の位置すらよくわからず終わりました。
売店は隣の車両にありました。
憩い・団らんスペース
隣の車両に憩いのスペースがありました。誰でも自由に利用できます。
ここでのんびり景色を眺めたり、誰かとお話するのも楽しいですね。
隣に座ったポートランド在住の好青年
ポートランドから一緒に乗ったアメリカ人の青年。
目的地まで3時間くらい、隣の席で楽しく会話できました。
彼はポートランド生まれでこれから南に3時間ほどの町へ友人に会いに行くそう。
日本のアニメが好きで自分の知らないアニメをよく知ってました。
歴史も好きみたいで日本の明治維新について話をしました。
あと蝦夷(えぞ)って言葉も知っていました。昔はいたんでしょ?って。
とても好青年でした。ポートランドやアメリカのあれこれを教えてくれました。
旅をしていても意外と現地の人と交流する機会は少ないです。
今回はいい出会いになりました。
夜6時くらいに彼は途中下車。そこから隣には誰も来なかったので2人席を1人で使えました。
▼アメリカをレンタカーを利用した旅もしました。そのときの合計金額はこちら
夜の自由時間の使い方
夜11時までは約1時間半ごとに駅に止まります。
短い停車時間で外の空気を吸ったり煙草を吸ったりできます。
自分も気分転換に毎回外に行きました。
16時間はやることないです。
スマホSIMのインターネットも山の中を走っているときは繋がらない。
次の目的地、サンフランシスコの観光地について調べたかったのですが、、、仕方ないです。
パソコンに保存されていたドラマを見て夜の時間を過ごしました。
夜11時以降は「朝6時まで駅に止まりません」という放送があったので寝ることにしました。
アムトラック鉄道の座席での眠り方
2人席を1人で使った場合、膝を曲げれば横になって眠れる広さです。
バスよりもスペースがひろいのでうまく横になれれば快適に寝れます。
今回は割としっかり眠ることが出来ました。
それでも朝は太陽の光が眩しくて早めに目が覚めました。
寝れたのは5時間くらいかな?もう少し早めに寝始めればよかったと後悔、、、
朝6時以降は周りで一晩共に過ごした人たちも徐々に降りて行きます。
朝8時には自分も目的地サンフランシスコに到着しました。
▼サンフランシスコを旅行される方へ。オススメ観光地をまとめました。
あくまでも移動手段の今回のアムトラック鉄道
およそ16時間のアムトラックの旅は意外にもあっという間。
よく言われるアムトラックの素敵な列車旅のようにはなりませんでした。
多分それは寝台列車とか食事付きの旅なのだろうと思います。
自分としては深夜バスの列車バージョンみたいなイメージです。
でもバスよりは快適に過ごせました。
青年との出会いもあったし満足の旅です!
さて着いたのはサンフランシスコ近くのエメリービル駅。
ここからサンフランシスコ観光が始まります。
エメリービルからサンフランシスコまでバスで移動しなくてはいけません。
それもよくわからず大変でした、、、